書籍(洋装、和装、図書資料、雑誌)、紙資料(文書、地図、図面、ポスター)、紙作品(版画、デッサン)などの保存修復処置および予防的保存処置

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19世紀以降の革装丁の書籍は、本文紙、製本素材・材料ともに質が低下しており、劣化の著しいものが数多くあります。特に19世紀半ば以降の革装本は、レッドロット(Red Rot)と呼ばれる独特な劣化状態を示しているものが多数存在します。レッドロットとは、革が長い時間にわたり光や大気中の酸素を初めとする汚染物質(硫黄酸化物や窒素酸化物など)にさらされることで、革が赤茶けた粉状に劣化し、軽い摩擦で剥離したり、手や周囲の他の書籍をも汚してしまいます。

薬品(HPC:ヒドロキシプロピルセルロース)の塗布により、劣化した革を固着することができる場合もありますが、逆に損傷を広げてしまう危険性もあるため、安易に処理はしない方が良いでしょう。

最も手軽な方法として、丈夫な中性薄葉紙や薄いポリエステルフィルムでジャケットを製作して本全体を覆うという方法があります。このジャケットによって隣り合った書籍との摩擦を避ける効果や、劣化の進行を抑える効果、さらに手や他の書籍に対する汚染をある程度防ぐ効果も期待できます。

長い時を経て伝わってきている書籍(西洋古典籍)の革は、油脂分が失われて硬化している場合があります。その状態のまま利用すると革(背革)に亀裂が生じる危険性があり、良質の保革油はこのような革の柔軟性を多少なりとも回復する効果があります。ただし、保革油に使用されている動物性油脂は良質なものでも長期的には酸化分解を引き起こすため、塗布量は必要最小限にするべきです。

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